今後も需要は高まる
男性介護士は女性が多い職場の中で、良くも悪くも目立つものです。男性というだけで、存在感がアピールされるというメリットがあります。男性職員の存在感がアピールされる要因の一つは、力が強いことです。女性に比べ体も大きく腕力もあるので、安心感があります。
ベッドから車椅子に移動する時など、介護される側の多くは「落ちそうで怖い」などの不安を抱いているようです。慣れている介護士かつ信頼関係が築かれている場合は別ですが、こういう状況では男性介護士の方が安心感があり、不安が軽減するといいます。要介護者は体が不自由なケースが多く、ほとんど自力で動けない状態の人もいます。そういう場合は2~3名で抱きかかえて移動しなければならず、体力面で劣る女性には大変な仕事です。このような場面でも、男性介護士が活躍するでしょう。
耳が遠い高齢者にとっては、女性の高い声よりも男性の低い声の方が聞き取りやすいといわれています。男性の要介護者が入浴介助や下の世話などをしてもらう際、女性介護士が対応することに抵抗がある人は多いです。そのようなケースでは、男性介護士が対応するとスムーズでしょう。また、女性ばかりの職場では特有の派閥のようなものがありますが、男性がクッション的な存在になり、雰囲気を良くすることもあります。
このように、介護業界では男性介護士の需要が高く、活躍できる場面が多くあるようです。男性というだけでメリットがある職業であり、介護の知識を身に付けることで需要はさらに高まるでしょう。